Hachioji.pm 日めくりテックトーク

地域PM遠征を支える技術 〜北海道/鉄道編〜

ぱんぱかぱ〜ん! (挨拶) Hachioji.pm Advent Calendar, はっじまっるよー!
というわけで今日の担当もpapixです. 3日連続です. そろそろネタ切れそうです.

今日は昨日予告しました通り, 北海道への格安移動手段を紹介したいと思います.
道外から北海道への移動手段は, とりあえず飛行機が王道です. ...が, 年末年始や夏のような繁忙期で値段がとても高くなりますし, 最近流行りのLLCは安いものの, 予定変更が難しかったり, 運休時の対応や機材に心配が... と若干の不安が残ります.

そこで今回は, 道外から北海道への航空機以外の格安移動手段についてまとめてみることにしました.
小出しにネタを出して行かないと途中でネタが切れそうなので, 今回は鉄道を利用したルートについて紹介する「北海道/鉄道編」と, フェリーを利用したルートについて紹介する「北海道/フェリー編」に分けたいと思います.

「年末年始, 帰省で北海道に戻ってるけど, 飛行機そろそろ飽きたな...」という方, 是非参考にしてみて下さい.

...さて, 関東から北海道へ行く場合は, 昨日紹介した「青春18きっぷ」に加え, 北海道&東日本パスを利用することができます.

北海道&東日本パスと青春18きっぷの違いは, ざっくり説明すると...


青春18きっぷ 北海道&東日本パス
価格 11500円 10000円
利用期間 任意の5日間 連続した7日間
乗車可能エリア 全JR路線 JR北海道/JR東日本/青い森鉄道/IGRいわて銀河鉄道/北越急行/富士急行

...となっています.
これらの切符の違いについては, 近日中に「地域PM遠征を支える技術 〜切符編〜」で紹介したいと思います.

さて, 東京から, 鉄道のみかつ低コストかつ宿泊施設の利用なし(車内泊はあり)で北海道に行く場合, 青森から北海道までのルートは青森駅を22:42に出発し, 札幌には翌朝06:07に到着する寝台急行「はまなす」になります.
はまなすは寝台車の他, 自由席, 指定席, ドリームカー(グリーン席相当の指定席), のびのびカーペットカー(サンライズ瀬戸・出雲のノビノビ座席のようなもの)があります.
青春18きっぷでは急行列車には乗車できないのですが, 北海道&東日本パスは急行券を別途購入すれば, 乗車可能エリア内の急行列車に乗車することができるので, はまなすも乗車できるのです.

はまなすは通常7両で運転していますが, 年末年始などの繁忙期はB寝台を1両増備することがあります.
それでも指定席(ドリームカー)はほぼ満席になっていたので(昨年末にHokkaido.pmに参加した際に利用しました), はまなすを利用するのであれば, 事前に指定席を予約しておくことをおすすめします.

さて, 青森から札幌までのルートは決まりました. 残るは札幌までのルートです.
北海道&東日本パスを利用するのであれば, 東京からのルートは2つあります. 1つは日本海側を通って行くルート, もう1つは太平洋側を通って行くルートです.
青森までは青春18きっぷで, そこから先は北海道&東日本パスを利用するのであれば, 太平洋側のルートは途中青春18きっぷで乗車できない青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道を経由する必要があるので, 選択肢は日本海側ルートのみになります.

日本海ルート

日本海ルートを利用するのであれば, 青春18きっぷや北海道&東日本パスが利用可能な時期の一部日程で運転される臨時夜行快速「ムーンライトえちご」の利用が必要になります.
ムーンライトえちごは新宿駅を23:10に出発し, 新潟駅には04:51に到着します

後は羽越本線・奥羽本線を北上するだけです. 具体的には...

新潟 06:08 -> 06:46 新発田 06:49 -> 09:30 酒田 09:38 -> 11:30 秋田 13:35 -> 15:24 大館 15:55 -> 16:37 弘前 16:42 -> 17:33 青森

が, 最短ルートです.
日中のスケジュールに余裕がありますので, 途中酒田や秋田, 青森で観光したりできますし, 秋田から青森までを, 五能線経由の「リゾートしらかみ」を利用するという手もあります.
この場合, 秋田駅を14:10駅発のリゾートしらかみ5号に乗車し, 青森駅には19:20に到着します.
リゾートしらかみは, いわゆる「ジョイフルトレイン」と呼ばれる種類の観光用の快速列車ですが, 全席指定の快速列車なので, 指定席券を用意すれば青春18きっぷや北海道&東日本パスでも利用できます.

年末年始などの繁忙期は, このような「指定席券を用意すれば青春18きっぷや北海道&東日本パスでも乗れる臨時快速」が多く運転されているので, 快適な車両を狙って積極的に使ってみるといいでしょう.

日本海側ルートでは, 他に新潟駅と酒田駅・象潟駅を結ぶ「きらきらうえつ」があります.
車内で地酒が飲めたりとサービス抜群にも関わらず, 臨時快速列車なので指定席券のみで乗車可能で, しかもダイヤは特急並ということで, かなり使い得の列車になっています.

太平洋ルート

太平洋ルートは, 日本海側ルートと異なり, 朝出発して夜に青森に着く... というルートです.

東京 07:45 -> 07:52 上野 07:57 -> 09:27 宇都宮 09:34 -> 10:25 黒磯 10:33 -> 11:37 郡山 11:56 -> 12:3 福島 13:00 -> 14:13 仙台 14:45 -> 16:23 一ノ関 16:28 -> 18:00 盛岡 18:15 -> 19:41 三戸 19:51 -> 21:48 青森

青森駅からはまなすを利用するのであれば, これが東京駅発の終電になります.
途中, 最長の待ち時間が14:13〜14:45の仙台(32分)のみなので, 結構過酷なルートです.
予め, 出発前に飲み物や昼食, おやつなどを買っておく必要がありそうです.

また, 日本海ルートも同様ですが, 青春18きっぷや北海道&東日本パスでは, 遅延した場合の保障は基本的にない(悪天候で列車が運転できなくなった場合のバス代行は利用できるようですが...)ので, 終電1本前に乗って余裕を持っておく(太平洋ルートの場合, 終電の1本前は東京駅を06:49発で青森に20:48着になります)とか, 途中特急・新幹線に乗車できるように財布と旅費に余裕を持っておくなどの備えが必要になります.

青森駅での時間潰し

いずれのルートも, はまなすの出発時刻まで, 青森駅でそれなりの時間を待つ必要が出てきます.
時間潰しのオススメは, 青森駅から徒歩5分〜10分程度の位置にある「青森まちなか温泉」.
入浴料は大人420円, バスタオルを借りても+200円の620円で, 休憩室もあるので, 旅の疲れをしっかり癒すことができます.

まとめ

というわけで, 鉄道を使って東京から北海道まで, 格安で移動するルートについてまとめてみました.
今回紹介したテクニック(?)は, あと2〜3年程度で使えなくなります. というのも, 北海道新幹線が開業すると, 青函トンネルを通る全ての寝台列車(はまなすの他, トワイライトエクスプレスや北斗星, カシオペアなど)が廃止になる予定だからです.

新幹線開業時にどうなるかわかりませんが, 青春18きっぷや北海道&東日本パスの特例で, 新青森〜新函館間の新幹線自由席が乗車可能となり, かつはまなすが函館駅〜札幌駅間のみの運転になる... という形になれば, このテクニックを多少改変すれば適用可能になるかもしれません.
このテクニックが使えなくなった場合, 格安で北海道に行くルートは, LLCを利用するか, フェリーを利用するか... の二択になってくるのではないかと思います.

さて, 明日は, 最近研究室からMac Book Airを支給されてウキウキの@bool_foolくんが担当する予定... というか担当してもらえるようにお願いするつもりですが, 「papixパイセン酷い! パワハラだ! 指導教員に訴えてやる!!!」とゴネた場合は仕方がないのでpapixが担当する事になります.
その場合は, 「地域PM遠征を支える技術 〜北海道/フェリー編〜」をお送りするつもりです.

...お楽しみに!?

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2013-12-03 12:28
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